紅葉シーズンの奈良公園周辺を歩き、若草山に登る
奈良公園周辺といっても寺社仏閣は回らず、いつもの若草山を登ってきた感じ。撮影はiPhoneのみ。LX7、TG4も持っていったけど出番はなし。年々写真はスマホでじゅうぶんになってきているなあ。
佐保川から若草山の眺め。ここは紅葉だけでなく、桜も綺麗な場所。葉が既に散っていて少し残念。
奈良女子大のイチョウの横を通って東大寺大仏池へ。
色づいた木々が静かな池に反射しているのが美しい。
境内の紅葉は真っ赤ではないけれど、鮮やかな色になっていた。
イチョウは鮮やかに黄色。柔らかい芝に黄色の葉が積もっていて、とても美しかった。
踏みしめてみると足裏から秋を感じることができる。
若草山の麓を通り春日山遊歩道へ。
この道はもう100回以上は登っているだろうか。
とても豊かな場所。枯れた心がここを通ると、癒やされてまた何かが芽生えてくる。
上から射す陽が色づいた葉を明るく照らしていて、暗い山道とその葉の明るさのコントラストが印象に残った。
途中でGoogleのストリートビューの車とすれ違ったので半年後くらいの更新が楽しみ。きっと私の姿が写ってる。
山頂では鹿がたくさんいてやる気なさそうに眠っていた。
私もベンチに座って30分ほど一緒に寝たかな。
最後は奈良国立博物館の周辺。寺社仏閣自然もいいけど、このような素晴らしい建築と紅葉の組み合わせも好き。
「こころ疲れて山が海が美しすぎる」という山頭火の有名な俳句の通り、疲れた時は自然の美しさに体も心も委ねるに限る。
春日山遊歩道のヤマカガシ
春日山遊歩道は蛇がよく出る。ヤマカガシ、マムシ、アオダイショウは見たことがある。普通に歩いているぶんには人の姿を見ると、これらの蛇はみんな慌てて逃げていくので危なくはない。
この日に見たのはヤマカガシ(で合ってると思う)。赤が綺麗で有名な蛇だけど、この個体はそんなに赤みが強くない。地域によって色がぜんぜん違う蛇らしく関東のは赤みが強いが関西のはそうではないのが多いとか。春日山遊歩道は川や水場が道のそばにあるので、ヤマカガシをよく見るのだと思う。彼らはカエルが好物だから。そういや麓の奈良公園の丸池でもヤマカガシをみたことがあるなあ。
実はこのヤマカガシ。持っている毒は日本の陸にいる蛇では一番強いらしい。しかも餌のヒキガエルの毒を蓄えて利用するというからおもしろい。
YouTubeではカエルを食べている途中の動画が幾つかあげられている。この光景はまだ見たこと無い。いつか見てみたいなあ。
今年もクリムシの季節がやってきた
林や森で散歩をしていると上から木の実が落ちてくる季節になった。アスファルトにコーン、落ち葉にズチャッ。そのような音を立ててドングリが次々と落ちてくる環境の中にいるのは、それだけで心が落ち着き、とても気分がいいものだ。
そういうわけで今年も落ちたドングリをせっせと拾っている。
この拾っておいたドングリを放置しておくと中から通称クリムシがでてくる。このクリムシはうちではヤモリにたまにあげている。ちなみに人間が食べても美味しいらしい(ちょっと気になるね)。どうやら焼いて調理するとポップコーンのような味らしいので、ミルワームと同じ系統か。
でてきた。これがクリムシね。
以前の記事。クリムシがドングリから脱出する様子を撮影編集したのがこちらの動画。自分でもよく撮影できたと思う。豪運に恵まれたという感じ。
こちらも以前の記事。クリムシが羽化する様子がこちら。蛹をいくつも用意して観察していたわけでもないので、こちらも豪運としか言いようがない。
重力散布され転がったドングリは実は一つ一つに役割やドラマがある。
本来の役割の通りにどこかで芽を出して命を継ぐもの、そのまま朽ちて土になるもの、クリムシのような他の生き物の揺り籠になるもの、動物の冬季の貴重な餌になるもの。何気ない木の実でも、それぞれが様々な豊かさを生んでいたり継いでいるもので、今回取り上げたクリムシはその一例。
そう考えると散歩中に聞こえてくるドングリの落下音もとても尊く感じられるような気がする。