みじんこブログ

人間を含めた生き物の話を中心に。YouTubeに動画投稿もしています(ました)。

犬の肛門からサナダムシをどんどん引き出す!まるで製麺している光景のような動画

犬猫に虫下しを飲ませ、その後のうんこに寄生虫(回虫やサナダムシ)が混じっていたので撮影してみたという内容の動画はそれほど珍しくはないと思う。しかし、こういう光景は初めて見た。犬の肛門から長い寄生虫がどんどん引き出されてきて、まるで製麺している光景のようだ。きしめんにとても姿がよく似ている。

 

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犬は猫と違って散歩が必要だから、この手の寄生に合うリスクは高いのだろうか。定期的にこの手の光景を見ないといけないのだとしたら大変だね。うちの猫も拾ってきた後に駆虫をしたら猫回虫がたくさんでてきた。出てきたものは小さくて、か細い姿だったけど、見ているとぞわぞわとした記憶がある。

 

このサナダムシ(マンソン裂頭条虫)は面白い循環で生きているらしくて、宿主を順に乗り換えて成長しないと成虫になることができない。出てきたサナダムシをきしめんと勘違いして人間や犬猫がそのまま食べたとしても感染することはないのだ。卵から直接感染が広まる猫回虫とは違う。

 

サナダムシは成虫が産んだ卵が孵化し、中間宿主のケンミジンコがそれを摂取、さらにケンミジンコをカエルが食べ、ようやく終生宿主である犬猫が寄生されたカエルを食べるとその体内で成虫となることができるらしい。なんでこのような経路を必要としているのだろう。何か利点があるのかな。

 

ちなみに人間に寄生するサナダムシの場合は最初は同じくミジンコを経由し、鮭や鱒がそれを食べ、人間へと辿り着くらしい。もっとも最近は日本では人間へ寄生するサナダムシ自体が減ってきていて見つけるのも大変なのだそうだ。下のサナダムシを自分の体で飼育していた博士の記事は、歴代のサナダムシのネーミングの謎の統一感も含め、とても興味深かった。

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