カラスアゲハの蛹化を動画にしてみた
孵化に続いて、今度は蛹化です。
蛹化に関しては他の種類のや失敗したパターンのも含めてけっこう撮影してあるのですが、まずはカラスアゲハから動画にしてみました。アゲハチョウの幼虫は鳥糞状の幼虫からお馴染みの終齢幼虫になった後、蛹になる前には前蛹という準備の状態になります。幼虫が糸を自分の体にかけて、木なり壁なりにぶら下がってじっとしている状態ですね。
ちなみに前蛹になる前には前兆があります。幼虫がいつものコロコロしたウンコではなく下痢便のようなものを出すとそれが前兆です。下痢には消化してない噛み砕いた食草がそのまま残っていたりします。この下痢便をすると、今度はいつものまったりとした移動速度とは違って結構なスピードで動き始めます。食草の木で蛹になると寄生やその他のリスクがあるので離れたところで蛹になる知恵のようです。しかも、越冬する蛹になる場合は普段と違って更に遠くまで移動して蛹になるようです。半年近くは蛹の状態で過ごすわけですからいつもより慎重に場所を選んでいるんでしょうね。賢いなあ。
というわけで動画です。皮が外れてお尻のところにたまりますよね。蛹のお尻の先は一瞬棒から外れた状態になって脱げた皮をさっと退かし、また棒にお尻の先が復帰します。なぜこんなことが可能なのかというと、お尻の先が棒に吐かれた糸の塊とマジックテープのバリバリみたいになっていて着脱可能なんですねえ。
Youtube:カラスアゲハの蛹化(Papilio bianor pupating)
ニコニコ:カラスアゲハの蛹化(Papilio bianor pupating)