水揚げされた白マグロはアルビノというよりリューシスティック個体なのではという話
純白すぎる前代未聞の「白いマグロ」が水揚げされる / 11月22日(土)15:00に渋谷東急で解体決定 | 東京メインディッシュ
白いマグロが水揚げされて話題になってる。白マグロといってもバラムツではない本当の白マグロ。下の写真は東京メインディッシュさんの記事より。
全身が真っ白で神々しい。少しも黒が残っていないように見える。
だけど眼が青みがかってて黒い。
アルビノ個体とリューシスティック個体
このマグロに関してTwitterや2chで反応を見ていると”アルビノのマグロ”という反応が多かった。確かに体色が 通常の個体と比べて完全に白いので一般的な表現としてはアルビノということになるのだろうけど、今回のマグロのケースのように眼が赤くない場合は白くなっている仕組み自体が白化個体(アルビノ/Albino)とは異なるので、白変種(リューシズム/Leucism)という別の呼び名で呼ぶのが妥当なのではと思う。白変種は他にはリューシスティック個体、略してリューシとペット業界で呼ばれたりしているのを見かける。
- アルビノ個体…遺伝子の欠損によりメラニン色素を生成できない。なので体色は白くて眼も赤くなる。
- リューシスティック個体…メラニン色素を作る能力はある。だけど何らかの理由で白っぽくなっているために眼は黒い。
指摘してる人がかなり少ないので私のほうが間違っているのかもしれない。それに細かい話だし。ちなみにこのマグロは希少なため研究したいという要請があり、解体ショーは中止で研究機関が買い取ったとのこと。
Here are photos of a rare white marlin caught off Costa Rica’s Pacific coast — The Tico Times
海外では真っ白なクロカジキ(ややこしいw)が見つかった前例があるみたい。こっちも神々しいほど真っ白で眼は黒いように見える。アルビノの場合は視力に問題がでることがあるらしいので、この手の遊泳能力が生存に大きな要素を占めていそうな魚の場合は、成魚で白いのが見つかるとそれはアルビノではなくリューシスティック個体のことが多いのだろうか。どうなんだろう。教えて、さかなくん。
巨大深海魚を釣って食べたら尻から油が!! - デイリーポータルZ:@nifty
この記事で書いた白マグロことバラムツについてはこちらを参考に。バラムツに関する有名な話を体を張って実証。デイリーポータルZのこの人のレポートは他のも面白い。