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みじんこブログ

生き物の話題を中心に幅広い記事を書いています。YouTubeに動画投稿もしています。

ジャポニカ学習帳をめぐる騒動ついて思うこと。

ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「不快」→苦渋の決断 - withnews(ウィズニュース)

 

ジャポニカ学習帳が話題だ。昆虫や植物の写真をでっかく表紙に載せたこの特徴的で有名なノートは小学生の頃に使ったことがある人が多いのではないだろうか。このノートは思いきったデザインで印象に残るし、子供の時のノートの象徴みたいなものとして多くの人に愛されてるから反響も大きかったのだろうか。

 

なんでもこの10年で保護者や教師から発売元のショウワノートへ「昆虫が表紙だと嫌でノートが持てない」と意見が寄せられていて検討した結果、虫の写真の採用を取りやめたらしい。2012年から表紙は無難に花の写真のみに変えたそうで、この対応に関してネットでクレームを出した親や教師、ショウワノートが若干炎上気味になっている。

 

もう一つの記事による不採用の経緯


虫嫌いのママも納得 昆虫と仲良く暮らす秘訣 :日本経済新聞

改版は4年に1度で、「現シリーズ『アフリカ編』は、撮影できる昆虫の数が少なかったため、植物の表紙になった」(版権部) 

実は日経でも去年の2013年に記事になっていて、そこでは昆虫写真不採用の理由は別の理由が書いてあった。ここでは撮影できる昆虫の数が少なかったので全部植物になったとの回答。しかし今後の昆虫採用の可能性についての回答は自信がなさ気に読める。

2013年以前にジャポニカノート問題についての言及がないか探してみると、このブログが出てきた。

http://mushikuro3.exblog.jp/14925203

2012年にシルシルミシルという番組で虫を怖がる子どもが多いから昆虫不採用になったとレポートしていたらしい。昆虫写真家がアフリカで写真撮りにいって坊主というのは考えにくい。しかし日経の記事が紹介している理由も少し気になるところではある。

 

表紙写真に対するこだわり

TBS「がっちりマンデー!!」より

そして「ジャポニカ学習帳」と言えば、忘れてはいけないのが表紙の写真!この表紙にはスゴイこだわりがあるんです!
開発部長の大場さんにお話を伺いました。

大場さん:6000万円くらいのお金がかかっています!

世界の珍しい動植物たちを子供たちに見せたい!というテーマのこの表紙は「世界特写シリーズ」といいます。およそ5年毎に写真を変え、世界のあちこちへ取材に行くため、その度に6000万円もかかってしまうんだとか!
例えば…

イメージ

こちらのマレー諸島編の「キララシジミ」!
こんな珍しい蝶を撮影するには、辺境な場所へ行くことがほとんど!
しかも、1000枚撮影して80枚ほどしか使われないんだそうです。
そしてさらにスゴイのが、32年前から表紙の撮影をしているのが“たった1人のカメラマン”というところ!
そのカメラマンである動物生態写真家のあさんに連絡を取ってもらったところ…留守電に…。

大場さん:ダメですね!大体1年のうち10ヶ月くらい、海外のジャングルに行っておられるという方なので…。

山口さんは今も世界を飛び回っているみたいです!

 

このようにショウワノートの昆虫写真というのはかなりコダワリの写真のはずで、簡単にノイジーマイノリティに屈するのかしら?と疑問に感じた。適当に写真を使っているわけじゃなくて、テーマ性を持った採用をなんと自分たちの企画で30年以上も続けているわけで、少数のクレームが来たので昆虫写真は辞めとくかとの判断になるのは不思議に感じる。写真家の方も説明を聞いて納得されたのだろうか。

 

 

デイキャッチ 宮台 真司 「ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた!その背景とは?」2014.11.28



ラジオでも扱われていた。ジャポニカノート問題について宮台真司が思うこと。ちょっとキレすぎじゃねwと思います。

 

騒動について思うこと

日常的に触れ合ってない昆虫を気持ち悪く感じてしまうのは仕方がないこと。子供の頃は昆虫を触ることに抵抗感がなかったのに、大人になると触る時に勇気が必要になっていたという人は多いと思う。これは虫の写真や動画を撮影したり飼育をしている私もそうだったし、今でも気持ち悪いなあと思う虫はいる。今の子供は日常生活ではどうしても虫とは疎遠になりがちだろうし、親の世代だってそうだろう。虫に抵抗がある人が多いのは仕方がないように思う。

そんな中で無視できないほど昆虫表紙が避けられた売り上げの結果が出たのではないだろうか。注文に屈したショウワノートの対応が糞だといわれがちだけど、選ばれにくいノートを続けろと第三者が注文をつけるのも少し違う気がする。表紙にわざわざクレームをつける行為はあまりに不寛容ではあるけど、声を出さない人は何もいわず商品を避けるだろうし、不寛容なクレームに対応したというよりは商売をする上でやむを得ずという感じかなと。ただでさえ少子化で子供用ノートは売り上げが落ちてるだろうし。

ただ教育の現場からクレームが来たという話はどうなんだ。そういう小学校教師から理科を教わる子供は不幸だなと思う。虫はその短い命の中でいろんなことを人間に教えてくれる良い教材だと思うし、自分と全く違うものを理解していく基礎的な体験として貴重で役に立つ。ショウワノートが再び昆虫を表紙を使えるよう現場の教師の方には頑張って欲しい。

私は生き物が好きでいろんな人に見てもらえたらと自作の動画をyoutubeにいくつかアップロードしているので、もし学校で教材として使いたいという方がいたら、ぜひ使ってみてください。連絡とか感想とかも頂けるとありがたいです。


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