油跡騒動で話題の東大寺南大門を嗅ぎに行ってきた
匂いを嗅ぎに
日本全国各地の寺社仏閣で油が撒かれるというニュースはとても気になった。奈良の被害件数がとても多いし、しかも南大門といえば独特の存在感があって自分がかなり好きな建築物でもある。聞くところによると匂いも残っているらしい。どんな匂いなのかめちゃくちゃ気になる。それなら現場を見に行かねばと思い現場を確認に行ってきた。
発見から数日立っていてもまだ跡がはっきりと残っていて、柵とその下にたっぷりと染みこんでいた。金剛力士像の足元にも斑点になって飛んでいるように見える。柵からは距離があるので勢いを付けないと足元には届かないだろう。油とは関係ないけど、足元に硬貨が数枚おいてあった。どうやって置いたのだろう?
柵の香りを嗅いでみると確かにまだ匂いが残っていた。思っていたよりもいい匂い。詳しくないので何の匂いかはっきりとは言えないけど、アロマオイルのコーナーでサンプルを嗅いだ時と同じ感覚になった。かなり爽やかで軽い感じ。匂いつきの自転車のチェーンオイルなどではない様子。嗅ぎにいくまでは、そういう油の匂いなのかなと思っていたのだけど。
かなり雑にかけてある印象。日本以外の国で香油を仏像にかけるところもあるらしいが、これが祈りの行為によるものとは感覚的に理解はし難かった。そういう雰囲気ではないように感じたので。
そして、以前から二月堂周辺には、「お茶を撒かないで」というパウチした警告が掲示されていた。これは、登り廊の下にある参籠所南棟の鬼子母神の前に貼り出されているもの。「お願い お茶等を撒かないで下さい。(凍結 変色 腐食など)東大寺」 pic.twitter.com/FqoGl435nI
— sarusawa kame (@sarukame999) 2015, 4月 11
以前から東大寺ではお茶をかける人がいるらしくて、このような注意書きもあるのだとか。これは少し気になる話。
ガードレール
昔、ガードレールに謎の金属片が付着していると話題になったことがあった。謎の三角の金属片が話題になり、その後に各地で「ここにもあった!こんなとこにも!」と報告が相次いだ事件だ。油の騒動も実はガードレールの件と似ているのではないかと思う。
被害を受けた寺社仏閣が広域すぎることを考えると一人でやったことではないように思う。いたずらかもしれないし、日本では一般的には認知されていない何か信仰上の行為の跡かもしれない。もしくは他の何かの理由で生じた油跡がきっかけを与えられて、昔からあったのに今になってたくさん見つかったと。どうもそんな気がする。成分解析の結果を待ちたいところ。
他のイタズラ
ついでに。こっちは他のイタズラ。東大寺大仏殿の真正面の入堂口。手形、顔文字、カタカナ。なんでこんなことするんだろうね。手形は他の壁にもあった。今まで気が付かずに通り過ぎていたけど、気にして探してみるとこんな場所にもあるもんだね。
こっちは以前ブログに書いた二月堂周辺の落書きの話。