真っ赤としか表現しようのない脱皮直後のヨコヅナサシガメ
木を観察していると群れているのをよく見かけるヨコヅナサシガメ。インド中国あたりから帰化したカメムシで腹の模様が化粧まわしのようだから横綱の名前がついたらしい。
形状、微妙な光沢、そして密集している感じが嫌で、何度見ても好きになれない虫だ。見つけてしまったら気分が少し沈んでしまうというか。そんなわけで群れている様子の写真は撮らなかった。
でも、この黒くないヨコヅナサシガメのこの個体。めちゃくちゃ美しい。実際にみるとほんとうに真っ赤としか表現のしようがない色で、コンデジで撮影した画像をモニタ越しでお見せしてもうまく伝わってないと思う。色が黒から赤に変わるだけで何故こんなに格好良くなるだろうか。ずっとそのままの色でいてもいいのにね。透けた羽も美しい。
こちらが普通の黒いヨコヅナサシガメ。
しかし脱皮の直後は体も柔らかく一番弱い状態だと思うのに、これほど目立つ色になるのは生きていくうえで少し不利なのではないだろうかと心配になった。しかも群れの中にいると他の仲間にも迷惑がかかるような。なぜだろうね。そういやうちのデュビアも脱皮直後は真っ白で神々しいし、それほど珍しいことではないのかも。