みじんこブログ

人間を含めた生き物の話を中心に。YouTubeに動画投稿もしています(ました)。

イラガの繭の中の居住者たち

散歩の途中で木の幹を観察。どこにでもあるような木でも通りすぎずにじっくり見てみると、そこには何か生き物がいたりするもの。

 

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今回はさっそくカニグモの仲間を発見。カメラを嫌うようですぐ逃げる。負けずに追いかけていると、半分割れたイラガの繭の中に入った。そして落ち着いたようでそのままジッとしている。この光景を見て、もしかして!?と思った。

 

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もしかして!?というのは、樹の幹にはイラガの繭がたくさん付いていて、その繭の半数以上はイラガが脱出済のもので空き家になっている。その中に何かが住んでいるのではということ。

 

さっそく繭をパリッと剥がしてみると、いた。

 

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居住者その1。カニグモ。さっきの逃げていた方とはまた別。キハダカニグモだろうか?樹皮の隙間が好きらしくよく見かけるので、イラガの繭も心地良いのだろうか。

 

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居住者その2。謎の蜘蛛。ヤチグモとかその辺りかな。動きは素早い。素人には同定どころか、大雑把な検討すら難しくてさっぱり。

 

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居住者その3。とても小さい体にかなりのフサフサ具合で、尻にブラシのような謎の棒を付けている。よく見ると触覚もあり、移動も滑らかで速い。一体何者!?と思って調べてみるとヤスデの仲間でハイイロチビフサヤスデというみたいだ。判明してみると納得だけど、初めて見た時に頭の中が???となった。

Twitterで検索してみると流石なもんで、RTでよく見かけるアカウントの方々が既に画像を上げていた。樹皮メクラー(樹皮をめくって、その下の生き物を観察するのが趣味の人、みうらじゅん風に私が命名w)の間ではお馴染みなのかもね。

 

このイラガの空き家ならぬ空き繭のチェック、意外と面白くてしばらくハマりそうな予感。