ちょっと珍しい?マツモの実。
水槽の掃除をしていたら、マツモに絡まってこんなのが出てきました。
以前にマツモの花についてエントリーを書いたのですが、今度は実です。
知らないところで雌花が咲いて受粉していたんですね。
マツモの花
http://d.hatena.ne.jp/water_flea/20100129/1264695114
マツモの実は珍しいみたいですね。
大きさは刺入れて1.5cmもないし地味なので、注意しないと見落としてしまいます。
(意味ありげな面白い形…)
マツモは根が無く浮かしておくだけで増え、寒い時期の野外では殖芽という形で生き残ります。
それでは実は何のためにあるのでしょうか。
水槽でマツモの実を見つけた人たちからは発芽したって報告がないみたいですね。
まあ知らないうちに種ができて発芽しているかもしれませんが。
三本の刺は水草に絡まりやすいようにあるのでしょうか。面白い形です。
(クリックすると大きいサイズになります)
おそらくミジンコやホウネンエビの耐久卵的なものなんでしょうね。
何かの条件をクリアすると発芽する仕掛けでもあるんでしょうか。
簡単に全部の種が発芽するなら意味ないですからね。
万が一、周辺環境が過酷な状況になりマツモが絶滅したあとも、この種さえ生き残っていれば数十年後でも復活できる…。
という感じの願いがこの種にはこめられていそうです。
実際に埋土種子(湖底や周辺土壌に埋れている種)を使った湖沼の環境再生研究では、マツモの種子が発芽したと報告が多くあるみたいです。
植えこむ時期も大切みたいだから来年に取っておいて発芽実験してみようかな。
来年まで水槽のソイルかビオトープに埋め込んでみようか。
★PDFファイルです。発芽したマツモの埋土種子の画像がありますよ。
Recovery of submergedmacrophytes and water quality in LakeBiwa, Japan, and some problems for wetland restoration
埋土種子を使った環境再生研究の一例。大成建設さんってこんなこともやってるんですね。
温度条件、光を制御して発芽効率をあげるらしいです。
★−地域固有の水草復活による水辺環境の再生技術−
http://www.taisei.co.jp/1169092622481.html