クリムシがドングリからニュルッと出てくる様子を撮影してみた
ドングリを拾い集めて家に帰りそのままドングリを放置していると、見知らぬ幼虫が出てきてパニックになった経験がある方は多いと思う。ドングリを拾ったら小さな穴が開いていて、ここからなにか出てきたのかな?と気になったり。そんな幼虫がドングリから脱出する光景を撮影することができたので紹介。
この穴から出てくる生き物はシギゾウムシという昆虫の仲間。幼虫がドングリの中で成長し、良い頃合いになるとドングリから脱出する。もぞもぞと這って土の中に潜って蛹になるのだ。
開いている穴は小さいものの、出てきた幼虫はとても大きい。この穴からどうやって出てくるんだ?というのは長い間の疑問であった。今回、幸運にも拾い集めたドングリから変な音がするのに気がついて、ちょうど穴を開け脱出している最中に出会うことができた。その時に撮影した動画を編集したのがこちら。
クリムシがドングリからニュルッと出てくる様子(Chestnut Weevil larvae escaping from acorn)
穴を少しずつ削っては頭を突っ込んで通るかどうか何度も確認している。この作業の地道な繰り返し。幼虫の体の径は開けた穴よりも遥かに大きいけれど、固い頭さえ通る穴さえ開けば後は蠕動運動の繰り返しでなんとかなるようだ。ニュルッ、ニュルッ、コロッと出てきた。
動画では3分に編集しているけれど、実際はこの映像の長さは1時間以上。撮影開始前の穴の開け始めから考えると脱出の全工程は最低でも3時間はかかっていそう。
ちなみにこのクリムシは小動物の餌にもなる。見た目からして栄養たっぷりそうだし旬の味覚として集めてる人がけっこういるらしい。うちでも小ぶりのものを頭を潰してヤモリにあげている。