みじんこブログ

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珍しい光景!真っ昼間の若草山の山焼き。

ブログ更新がかなり滞っていたので記事を書いてる今はもう4月なのだけど、これは2月の光景。珍しいなと感じたのでiPhoneで撮影した。

 

若草山の山焼きといえば奈良の有名行事。新聞やニュース、個人で撮影される方は多重露出で山焼きを撮影しがちで、花火と山焼きが合わさっている定番の光景は派手で華がある印象を受ける。しかし山焼きの光景を実際に見ると、あまりのあっけなさに少し寂しさを感じる行事である。

 

奈良に住んでいると、「山焼きがそろそろあるぞ」というのは新年が明けて落ち着いたあたりから気になり始める。しかし、実施日程のルール変更もあってか、つい忘れがちで翌朝になり真っ黒に焼けた若草山を見て、「そういう昨日は山焼きだったな、もうそんな季節なのか」と昨晩の山焼きの跡に虚しさを感じがち。

 

山焼きの進め方は花火の姿は変われど毎年同じ。日が落ちて暗くなってきたら山から花火が200発ほどガンガン上がり始める。高い建物もなく派手なランドマークもない普段は地味な街に住む人間からすると、これはかなりのことで断続的に鳴り続ける打ち上げの音と、ふだんは暗くて山しか見えない風景がキラキラし始めると、花火が特に好きでもない私でもさすがに興奮してしまう。

 

花火が一段落するとメインの山に火が付けられる。そして、びっくりするほど早く火が回っていき、「こんなに燃えていいのか!?」ってくらいに山が煙を上げて真っ赤になり、そしてほんとうに短時間であっけなく火の勢いが落ちていき地味に終わる。多重露出のように燃え盛っているのは本当に短時間。山焼きを見逃して跡を眺めるのも虚しいけど、こちらもどこか寂しくなるのだ。

 

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前置きが長くなった。これが真っ昼間の山焼きの光景。偶然に見かけた。山焼きでよく焼けなかった場合には焼き直しがあるのは知っていたけど、今まで見たことはなかった。かなり燃え残ったらしくて今年の山焼きの光景は燃え盛る光景もないまま終わったのかな。昼間で花火もない、みんなが注目しているわけでもない、明るい中なので火もそれほど見えず煙だけ目立つ。こうなると神聖な行事から、たんなる作業となった感がある。事前情報を知らない人からすると山火事と思うかもしれないね。でも自分の中ではとても珍しい光景なので特別に感じたのでした。

 

 

若草山山焼き 1000ピース

若草山山焼き 1000ピース