今年もクリムシの季節がやってきた
林や森で散歩をしていると上から木の実が落ちてくる季節になった。アスファルトにコーン、落ち葉にズチャッ。そのような音を立ててドングリが次々と落ちてくる環境の中にいるのは、それだけで心が落ち着き、とても気分がいいものだ。
そういうわけで今年も落ちたドングリをせっせと拾っている。
この拾っておいたドングリを放置しておくと中から通称クリムシがでてくる。このクリムシはうちではヤモリにたまにあげている。ちなみに人間が食べても美味しいらしい(ちょっと気になるね)。どうやら焼いて調理するとポップコーンのような味らしいので、ミルワームと同じ系統か。
でてきた。これがクリムシね。
以前の記事。クリムシがドングリから脱出する様子を撮影編集したのがこちらの動画。自分でもよく撮影できたと思う。豪運に恵まれたという感じ。
こちらも以前の記事。クリムシが羽化する様子がこちら。蛹をいくつも用意して観察していたわけでもないので、こちらも豪運としか言いようがない。
重力散布され転がったドングリは実は一つ一つに役割やドラマがある。
本来の役割の通りにどこかで芽を出して命を継ぐもの、そのまま朽ちて土になるもの、クリムシのような他の生き物の揺り籠になるもの、動物の冬季の貴重な餌になるもの。何気ない木の実でも、それぞれが様々な豊かさを生んでいたり継いでいるもので、今回取り上げたクリムシはその一例。
そう考えると散歩中に聞こえてくるドングリの落下音もとても尊く感じられるような気がする。