絶滅したと思っていた大ロシアを見かけたので保護してみた。
大ロシア
福祉パン、救済パン、デフレパン。
このような異名を持つ大ロシアというパンをご存じだろうか。どの辺りがロシアなのかは意味不明ではあるけど、庶民が名付けたその名称の通り生命維持に必要なカロリーを取るだけためなら圧倒的なコスパを誇ったパンである。
しかし、ここ最近はすっかり姿をみかけなくなり、その無駄に圧倒的なカロリーゆえに健康に重きを置く時代には合わず絶滅したものだと思っていた。大ではないがそれでも十分に大きい普通のロシアや沖縄の黒糖入りロシアパンはたまに見かける気がするのに、大ロシアだけは全く見かけることはなかった。
【山パン最強】福祉パン【大ロシア】
http://food6.2ch.net/test/read.cgi/bread/1092230946/
見た目やネーミングセンスに独特の力があり、脳にコビリついてしまっているため、姿を見なくなった今でもたまにあのパンはどうしているのだろうかと気にはなっていた。気になる人が他にもいるらしく各地の掲示板でも数年に渡り細々と話題になっていた。よく見ればもてらじの掲示板だ。昔は番組で話題になっていたのだろうか。掲示板の他にもブログを見るとちらほら報告があるので、絶滅寸前ながらも各地で細々と生息しているようだ。
遭遇
そんな感じで頭の隅のほうで気になりつつ、いつものように近所のスーパーに行くと、思いがけずについに遭遇したのだ。
その大ロシアに。
しかも半額ワゴンに大量に群れている状態で…。
復活してすぐに半額ワゴンに直行ということは、再び絶滅へ最短距離への道を歩むに違いない。今回を見逃したら二度と姿を見ることはないかもしれないと思うと、これは保護してきちんと腹に収めて置くしかないと思ったのだ。
このサイズで254円である。うちの猫は獣医の先生にこの猫は尻尾が長いと評を受けてるので、その尻尾よりもはるかにデカイということは体長はおそらく40cmはあると思う。そのサイズの大ロシアが半額なので127円だ。パッケージの文字が赤いのもいい。今回保護したものは生産地が高知ヤマザキだった。四国で生き延びていたものが、発注担当者の気まぐれで関西に流れてきたのだろうか。
味はコッペパンの表面に甘いグレーズをかけただけの質素な感じで、採点するなら味は100点満点で3点くらいだろうか。しかしボリュームやネーミングのインパクト、出会えた満足感が97点くらいあるので、合計点は100点だ。
歴史
また、「アメリカパン」と書かれていて、
外国人の女の子がパンを口にした写真(スージーちゃんマーク)が、
今までのパンとは違う、異国ムード漂うハイカラな雰囲気を醸し出していた。
そして、確か、白く解けた砂糖が乗っかった「大ロシア」という巨大パンがあった。
実は、このモスラの幼虫のようなグロテスクな商品が、大ヒットした。
実は大ロシアは山パン躍進に重要な役割を果たしたらしい。山パン的には日々生まれては消えてゆくその辺の商品と違って、あっさりと廃盤にはできない商品なのだろう。こちらも少し気になるネーミングのアメリカパンは写真を見る限り単なる食パンだったようだ。ベーコンやハンバーグを挟んだパンが頭に浮かんだのだけど。スージーちゃんは今でも山パンのシンボルとして残ってるね。下のリンクの昭和41年の食パンがアメリカパンだそうだ。
ちなみに今回は大ロシアを保護できて嬉しくてすっかり舞い上がってしまって、一人で一日で一本全部食べてしまった。正直言ってかなりきつい。もう数年は食べなくてもいいかなという感じ。また数年後に会おう、ロシアパン!
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