奈良
「 まだお水取りが終わってないので寒いね。終わったら春だね。」 これは奈良県民の間では日常会話の定番のやり取り。修二会(お水取り)は別に人々に春を告げる為に行われているものではなくて、ざっくり言えば実は万人の幸福を願うために行われている。燃…
山茶花(さざんか)が咲いて散る季節になってきた。他に咲く花が特に目立たない季節のため、山茶花が咲いていると、たとえその姿自体はひっそりとしていても目立つ。 私は山茶花が咲いている時よりも、散って花びらが地面に溢れている時のほうがどちらかとい…
「秋晴れに 枯れた荻の穂 雲のよう」 私の身長より遙かに背高く枯れていて、雲一つないの真っ青な秋晴れの空にまるで雲のようにふんわりと浮かんでいた。まあこの背景方向だけ雲ひとつなく真っ青だったという話で山の方には雲がありましたが(笑) この荻っ…
奈良公園周辺といっても寺社仏閣は回らず、いつもの若草山を登ってきた感じ。撮影はiPhoneのみ。LX7、TG4も持っていったけど出番はなし。年々写真はスマホでじゅうぶんになってきているなあ。 佐保川から若草山の眺め。ここは紅葉だけでなく、桜も綺麗な場所…
春日山遊歩道は蛇がよく出る。ヤマカガシ、マムシ、アオダイショウは見たことがある。普通に歩いているぶんには人の姿を見ると、これらの蛇はみんな慌てて逃げていくので危なくはない。 この日に見たのはヤマカガシ(で合ってると思う)。赤が綺麗で有名な蛇…
ブログ更新がかなり滞っていたので記事を書いてる今はもう4月なのだけど、これは2月の光景。珍しいなと感じたのでiPhoneで撮影した。 若草山の山焼きといえば奈良の有名行事。新聞やニュース、個人で撮影される方は多重露出で山焼きを撮影しがちで、花火と山…
奈良の主力観光地である奈良公園を遠くから眺めると若草山がとても目立つ。風景の主役的存在だ。実は奈良公園の裏の山は意外と知られていないのだけど、実は世界遺産の一部となっている。聖域として信仰の対象であるため昔から人の手が入っておらず貴重な森…
www.youtube.com 外国人観光客の方が撮影した鹿の鳴き声の動画が面白かった。(↑埋め込み再生できないのでYoutubeで見てね) 私も奈良に長いこと住んでいて奈良公園の近くもよくウロウロするけれど、こんな絶叫みたいな鳴き声は聞いたことないな。たまに大き…
うちのBlogやTwitterの看板は奈良女子大前の道路で寝転がる猫の写真で、初めて会ったのに撫でてくれとか甘えてきて人懐っこい猫だなあと思いながら撮った。手触りは完全に野良な感じだったけどね。撫でてやると悶えていてたので、余程痒かったのか、元はどこ…
平城宮跡の近くで去年から何度か見かけていた野良猫のオスが今年は家族をつくっていた。 このオス猫は体は小さいものの金玉がかなり大きい。堂々としたもので人間が目の前にいてもゴロゴロとくつろいでいた。口笛を吹くと喉を鳴らして反応していた。これも珍…
奈良新聞が報じていたのを見て驚いた。猿沢池の南側の樹木が伐採されるらしい。報道を見て、えっ?と思った。ここの樹木はそんなに景観を阻害しているのか。この近くは何千回も通っているけれど、邪魔だと感じたことは一度もない。むしろ街からここ猿沢池ま…
暑くなってきて田んぼに水が入り始めた。奈良はどこへ行っても田舎だから街の中心からすぐ離れたところには水田がいっぱい。この季節は水田越しに盆地を囲んでいる山々を眺めてると心が落ち着く。高い建物が全くなくて、いい風が吹いているのは本当に気持ち…
カラスは巣を作る時にとても工夫することが知られている。外側は枝やハンガーなどの硬い素材で組み上げ、中間部分は樹の皮、そして雛が接する内側にはふかふかの動物の毛を使ったりする。巣の機能や快適性を高めるために最適な素材を最適な場所に使うのだ。…
奈良公園の通称"秘密の場所"。ここには丸池という小さな池があって、そこの周辺の藤が綺麗。普段は芝を食んでいる鹿しかいないのだけど、藤の花が見頃の時期にはカメラ女子が朝にも関わらずひっきりなしに来ていた。 ここは飛火野から川を渡って林を抜けたと…
冬の若草山の麓で鹿が朝から野菜を貰っていた。 www.youtube.com 若草山は入山ゲートがある場所の近くに旅館などのお店が並んでいる。そのお店と入山ゲートの間の空間にはわずかながら芝生もあるし、東大寺二月堂方面と春日大社を行き来する観光客が定期的に…
匂いを嗅ぎに 日本全国各地の寺社仏閣で油が撒かれるというニュースはとても気になった。奈良の被害件数がとても多いし、しかも南大門といえば独特の存在感があって自分がかなり好きな建築物でもある。聞くところによると匂いも残っているらしい。どんな匂い…
観光地であるため奈良はいろんな場所で落書きを見かける。 気分が高まるのか旅先でつい自分の名前や所属を書き込んでしまったり、その時の心境を書いてしまう人が多いのは何故だろう。想像だけど、この手の行為は何かマーキング的な由来があるのだろうね。お…
奈良の平城宮跡の近くの歴史の道沿いにハジカミ池という池がある。この池には不思議なカーブミラーがある。今年に亡くなった赤瀬川原平さんのトマソン風に名付ければ無用カーブミラーとなるのだろうか。 この池の周囲の家の方が車を停めるときに使っている説…
秋になると平城宮跡では各地に群生しているススキの類が美しい。原っぱでその穂が揺れている様を眺めながら歩いていると、秋だなあと感じる。 こちらは平城宮跡のヨシと思われる植物。葉の上でコバネイナゴがくつろいでいた。羽が短いから小羽イナゴ。羽は付…
正倉院展を観に行ってきた。今年は最終日は天皇皇后両陛下傘寿記念でなんと入館が無料。私が行った夕方のちょっと前には入館待ち時間なし。館内はかなり混んでいたけど、最後まで観てまわるのには全く支障はなかった。目玉の展示物の前も快適。館内にセンサ…
平城宮跡の大極殿の近くにある佐紀神社の前を夕方に通りがかると子猫が何匹も思い思いの場所でくつろいでいる。誰かが餌付けているのか、こちらを警戒しながらも近づいたり離れたりして、私が鞄から何を出すのかうかがっているようであった。 その猫達の母猫…
高の原駅の近くの広場で夕暮れ時に猫が舌を出し故障したままでくつろいでいた。 この時間の駅周辺を眺めていると、電車が着く度に駅から一日の用事を終えた人々がたくさん出ては様々な方向へ歩いて消えていき、その波が終わるとあたりは人も疎らになり、そし…
冬の行事で最近は夏にも行われている鹿寄せを見にいってきた。 鹿愛護会の方が飛火野で吹くホルンの音が合図で、その音に反応して鹿が飛火野へ向かって集団で走る光景が見られるので、その光景を撮影してみようと飛火野からほんの少し離れてた場所で雄鹿に狙…
東大寺大仏殿の横の石垣、ここの隙間をのぞいてみると…。 2つ並んだ卵の殻があった。ヤモリの卵ですね。ヤモリはこういった隙間に卵を産むのが好きみたい。卵を産むだけではなく、ヤモリ自身も隙間が好き。体も隠せるし、光が当たらないし、餌も同じくこのよ…
今年の春に若草山へ向かおうと奈良公園を歩いていたら、お水取りで有名な東大寺二月堂の横にある手向山八幡宮でこんな光景を見かけた。おびただしい超大量の積石。 階段だけではなくて、石垣の上にも端から端までびっしり。誰がやったんだろう。何かの行事や…
咲く前。 咲いた後。 毎年、いつ見ても同じ桜なのでさすがに見飽きた感もあるけど、何度見ても綺麗なことにはかわりはない。 地元民の散歩道。JRの鉄橋、古臭いデザインの電車とボロい鉄橋が景色と調和してる。錆びた鉄の色と桜って何故か相性がいいように思…
冬の首切り地蔵。奈良の市街地は今年は雪が少しも積もることはなかったけど、山の中にいけば少し積もっていた。奈良から柳生へと抜ける山道の途中にあるこの地蔵は鎌倉時代の作で、その名前の由来となった首の傷は柳生十兵衛の弟子が試し切りした跡とされて…
若草山が焼けて黒くなり、お水取りが終わると、そろそろ春かなという気分になる。 最近は意識して山焼きを見るようにしているけど、昔は気がついたら風景の中の若草山が茶色から黒に変わっているのを朝に見かけてようやく気がつくという感じだった。お水取り…
東大寺二月堂付近の道の横を流れる小川にはサワガニが住んでいます。でもアライグマにやられて数が減っているそう。甲殻類はアライグマからしても美味しいのだろうね…。石畳の道の横の水が流れる溝にはこんな注意書きが。 春日山原始林でもサワガニを見かけ…
セアカゴケグモを先月に初めて見かけてから、この毒グモを意識して奈良の街で探してみた。結果は残念ながらそこら中にいるという感じ。まさに定着という言葉がふさわしい状態。市の行政施設周辺、市街地の大通り近辺にもたくさんいた。この夏は近畿の各地で…